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フィンランドでスナフキンに会うには | 2016-05 【読書メモ】

ただいま「フィンランド」を勉強中。





近々旅行予定のフィンランド本をいくつか読んでいる。

地球の歩き方とか、そういうガイド本ではなく、 もう少し踏み込んだ内容の話を探っている。

ハワイなどと比べれば、少しマイナーなエリアなのか、 フィンランドに関する書籍は、それほど多くはない。

とりあえず、
目に付いた、以下の3冊を同時並行に読んでいる。


ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 : 村上 春樹


「村上春樹」大先生による紀行文。

カードの会員誌Agoraなどに寄稿していた紀行文を、まとめて書籍化したもので、「フィンランド」だけでなく、いくつかの国の紀行文がおさめられている。

この「フィンランド」の部分は、 Agoraは購読(というか、勝手に送られてくるので、)で、過去に読んだことがある内容だった。

読んだ後は、誇り高き「フィンランディア」。
シベリウスの曲を聴きたくなるのは、さすがの筆力。




フィンランドのおじさんになる方法。: 森下 圭子,武井 義明(ほぼ日刊イトイ新聞)


ほぼ日刊イトイ新聞に掲載されていた内容を書籍化したらしい。

「フィンランドのおじさん」にフォーカスして、 フィンランドの豊かな生活を紹介している。



ゴー!ゴー! フィンランド改訂版 : ピエニ・カウッパ


北欧の雑貨を扱っている作者のフィンランド紹介本。
現地の生活感がわかりやすく、紹介されている。


3冊とも、各様の視点で、フィンランドのことを紹介していて、 文化レベルの高い「フィンランド」というのは、なんとなくわかった。


フィンランドにスナフキンはいるのか


それにしても、
こういう本というのは、
書き手のモノサシというか、自己体験というのが、現れるものだと思う。

2冊目の「フィンランドのおじさんになる方法。」が特にそう感じる。

「あくせくと働く、精神的に貧しい、
 日本にいる自分たちが見た、フィンランドの生き生きおじさんへの憧れ」
「私の生き方はひどい、だからフィンランドに憧れる」
的な視点が、文章のところどころに見られる。

たしかに、
極値同士を比較すれば、そういう視点もあるだろうが、
それが全体の比較ということではないと思う。

日本にも生き生きおじさんはいるし、
フィンランドにも、そうでないおじさんはいるだろう。

もっとも、
日本での生活がダメな人が、フィンランドに移り住んで、豊かになれるとは思えない。

「人生を楽しめる人」は、どこにいっても楽しめる。
そう、まさしく「スナフキン」。

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