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株価を見る目 | 2017-02-13 の日々雑感

「株価」というのは、何か魔法の数字か?

株価を見る目 | 2017-02-13 の日々雑感






金融業界にいて、証券界隈で仕事をし、 その傍ら、FPの資格や、証券アナリストの資格をとった。 また、企業のIPOに参画したり、そのあと自分で起業し、会社経営などをした。

そういう経験を経て、はじめて、株式マーケットというものがわかってきた。

日本の投資教育の問題でもあるのだが、 株価だけをみて、その企業の株を売ったり買ったりという人が、いまだに多い。 一方で、きちんと勉強している人もいる。

企業の見方を習得してしまえば、 どの企業の株価が伸びるか、 (「株価」というよりも「企業価値」といった方が本来はふさわしい) というのが、見えてくる。

しかし、 どういう根拠に株価が形成されているのか、 一応、それなりに理由があるのだが、 それを知らずに、株を買ったり、売ったりというのは、かなり危険。 FXのような短期売買ならば、株価の動きだけでもいいが、 長期保有を前提とした株式購入ならば、そういう見方が必要。

それを知らない人からすれば、 株価というのは、何か魔法の数字のように思えるのだろう。

「資産運用」というのは、家事や料理と同じように、できないよりはできた方がよく、その分、生活を豊かにする要素にもなる。

しかし、今の日本では、興味がある人が自分で学ぶという、いわば趣味のような扱いになっている。

FP課程の内容や、企業の財務諸表の見方とか、そういうことは、きちんと教えておいた方がいいと思うのだが、どうなのだろう。

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