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「KENPOKU」に見る、地域活性化手段としての「アート」 | 2016-10-02 の日々雑感

あまり、アートに期待しすぎてもいけないと思う。

KENPOKUに見る、地域活性化手段としての「アート」 | 2016-10-02 の日々雑感



地域活性化の手段としては、数年ごとにブームがあり、 過去には、
・ゆるキャラ
・ご当地B級グルメ
といったものがあった。

今は「アート」も、地域活性化の手段として使われる。

たしかに、
直島の「ベネッセアート」、 新潟で行われる「大地の芸術祭」などは、 かなり早い時期に始めたこともあるが、「アート」と地域が結びつき、 現代アートの場として取り組み、県外から多くの人が観に来るようになってきている。

人が多く来れば、 移動の費用、食事などの現地滞在費用などが発生し、 それだけ、地元の経済効果への波及も期待出来る。

しかし、
最近、地方でおこなれるアートイベントを見ると、 「アート」的なイベントを催せば、人が集まると、 短絡的に期待しすぎているような気がする。

先日、茨城県の「KENPOKU」を見に行って、そう感じた。

なんだか、役所が行うイベントのような感じで、 同じような内容のチラシなどの資料が複数あり、 会場には、観光案内パンフやお土産屋などの出店が多い。

そして、肝心の中身が「?」
イベントのメインとなる、展示しているアートも、なんだか「?」ばかり。

作品自体は、つまらないわけではないし、ひどくはなく、 「現代アート」だから、いろいろな見方がある。 東京都内に住んでいて、美術館などによく行っている人ならば、 こういう作品の鑑賞は、変化があって、いいかもしれない。

しかし、
地元の人とかが、何かを期待して、見に行くと、ちょっとかわいそうな気がする。 開催場所の駐車場にきている車のほとんどが「水戸」ナンバー。

芸術祭を行うのであれば、目玉作品を入れておかないと、バランスが悪いと思う。 それが「チームラボ」だったのかもしれないが。。。 もうすこし、メジャーな作品を入れておかないと、バランスが合わないと思う。

アートが悪いわけではないし、 日常的にアートと触れられる場というのは大切だと思う。

しかし、過度に何かを期待しすぎると、 あとになって、「結局、アートって、ダメだったよね」というレッテルを貼られる可能性が高い。



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