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「小石川マルシェ」に見るマーケットのあり方 | 2016-05-08 の日々雑感

文京区小石川エリアで、たまに開催されるイベント「小石川マルシェ」。

「小石川マルシェ」に見るマーケットのあり方 | 2016-05-08 の日々雑感




どのぐらいの頻度で開催されているのか、わからないが、感覚的に半年に1回ぐらいの感じか。

近所に開催するので、初回と2回目ぐらいは、会場に行き、買い物をしたことがある。

しかし、この間、2016年5月のGWの連休最終日にも開催されたが、我が家は結局行かなかった。

たまたま、会場のちょっと前を通ってみたけど、以前よりも、人が少ない感じ。

連休だからか、あるいは、飽きられてしまったのか。

開催数日前に、近隣に開催のご案内のビラが配られていた。

顔ぶれを見ると、前回と同じような出店者。 けっして、同じことが悪いわけではないのだけど、変化がない。


買い手と売り手という点でみて、どちらかが歩み寄らないと、取引は成立しない。

一般的には、売り手が買い手の方に歩み寄り、欲しいものを用意していく。 コンビニや一般的な販売者は、そうやって商機を得る。

一方、売り手が変わらず、買い手の方が、何かしら修練されて、売り手に歩み寄ることもある。 いわゆる、雑貨作家さんとか、独自の世界観を作っている人々。 その世界観を共有できる人たちが広がっていく。

「手創り市」のようなものが、いろいろな地で開催され、 そういう作家さんたちが集い、作っている作品などを販売している。 そこでは、売り手と買い手という関係だけでなく、ファンづくりにもなっていると感じることがある。


オーストラリア・メルボルンに「クイーンビクトリア・マーケット」という公設市場がある。 肉・魚・野菜以外に、雑貨店のようなものがいくつも並び、 スーパーマーケット+手創り市のような感じの場になっている。


この「クイーンビクトリア・マーケット」の手創り市エリアは、 各販売者が、3メートル×3メートルぐらいの一定区域に、商品を並べている。 おそらく、その期間の出店料を払って、出店する形なんだと思う。

ここは平地で、毎朝、商品を並べ、午後か夕方には、品物をしまい、再び平地になる。 単な露店というわけではなく、 販売者によっては、即席の壁や展示棚とかをこしらえて、お店っぽくしているところもある。

この市場が、ほぼ毎日(週に1−2日程度休み)開催されて、地元の住民に根ざした場所になっている。 もちろん、観光客も楽しめる。

雑貨店と言っても、販売はプロっぽい人たちが多く、 どこかで、そういう手づくりのものを仕入れて、販売しているのかもしれない。

雑貨作家=販売のプロ というわけではないから、 得意な人に任せるという、専門業を進めた形というのは、一つのあり方かもしれない。


この小石川マルシェ。
すくなくとも、今の状態は、 普段は、お店で販売しているものが、露店で売っているという感じ。
この日・この場所でなければ、手に入らないというわけではないので、希少性も弱い。 (ひょっとしたら、ここだけでしか手に入らないものもあるのかもしれない)

移り気の多い生活者を相手にするのは、なんとも大変なことである。

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