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悩む社長 | 仕事術 | 2015-04-11 | 日々雑感

今のところ、目に見える成果としては、芳しくない。本人としても、当初思ったように成果が出ず、苦しんでいるのは、なんだか伝わってくる。見えないところでは、いろいろ成果があるのだと信じる。

夜が明けない日はない。いつか必ず太陽が昇る。




ボクが見て、「こうした方がいいのに」と思うことがあるものの、プライドの高い人だから、あまりうるさく言うと、すねてしまうし、ボクが上司というわけではないから、あれこれ指示するというのも変な話。遠巻きながら、それとなくアドバイスというか、話をもっていくというやり方で伝える。

この間、参加したセミナーで、米国で活動されるエンジェル投資家で、成功した日本人10人のうち1人に入るという方のお話をお聞きした。

その方の話で出てきたのは、投資家として、1000の投資したベンチャーの中で、3つ成功すればいい、という確率。米国などの起業家は、20-30年ほとんど失敗続きで、いろいろなビジネスやアプローチを変えながら、チャレンジし続ける。そうしていると、経験値や経験則が身に付き、感覚が研ぎすまされ、大きく花咲くものがでてくる。

もう一つ印象的だった話は、米国でのIPOは、小さなベンチャーでも数百億円は調達する。日本では、IPOで数億円程度しか調達できず、それぐらいでは上場後の管理コストぐらいにしかならず、成長投資に使えない。だから、昨今の日本のIPO企業は、その後の成長が行き詰まる。もっとも、IPOを一つのゴールと考えている、日本のベンチャー起業家が多く、上場逃げしてしまう人たちも困った問題。

それらの話と併せて考えると、社長というのは、一つの経験業で、最初から社長をうまく出来る人というのは「まれ」で、いろいろ失敗や経験を積みながら、組織経営や意思決定の感覚、ビジネス領域の経験値を磨いていくということになる。

失敗続きでも、そういうことが身につけられれば、まずは、よしなのではないだろうか。
逆に、何もしないというのはいけない。


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