海外の空港を利用すると、 テロ対策のためか、セキュリティ警戒が厳しい空港があったりする。
このあいだ訪れた、フィンランドのヘルシンキにある空港では、 荷物検査が厳重というか念入りで、 人間の検査は終わっているのに、 荷物が、まだ3組前のものをやっていたりする。
シンガポールの空港では、 ライフルを持った警備員(あるいは傭兵?)が、 四人ぐらいの組で巡回している。 威圧感があり、それなりの抑止効果があると思う。
そういう空港をみていると、 空港というのは、いろいろな国・地域から人々が行き来するので、 その分危険がはらんでいて、緊張感がある場所と感じる。
それと比べると、 日本の空港、とくに成田空港は、 海外の厳しい空港と比べると、 なんか、のんびり感があり、 こんなんで、ほんとうに安全が守られているのだろうか、と思ったりする。
調べみたら、その理由がわかった。
日本がなぜこれほどまでに“大胆”になれるのか。その秘密はハイテクを駆使した事前の保安措置にある。「出入国管理及び難民認定法」の施行で、16歳以上の外国人に対し、入国審査の際に顔写真の撮影と指紋採取を義務化し、拒めば入国できなくなった。これによって外国人のデータを記録するとともに、過去に蓄積したデータと照合し、問題のある外国人の入国を防いでいる。
つまり、危険人物は、最初から入国させない。
島国ならではの発想。 江戸時代の出島に通じるものがある。
たしかに、何も事前データがなければ、 海外の空港のように、目の前にある人物や荷物を念入りに検査しなくてはならない。
データを整備・利用することで、その手間を大きく削減している。
たんなる平和ボケではなく、そもそもの取り組みが違ったのだ。
日本の空港の取り組みに感心した瞬間。
6/27/2016
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マイル修行
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