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「どこかにマイル」6,000マイルで国内を飛べる | 2016-12 | JALマイル修行

2016年11月29日に日本航空・JALが発表した「どこかにマイル」を調べてみた。

「どこかにマイル」6,000マイルで国内を飛べる | JALマイル修行




2016年11月29日に、ちょっと変わった国内線特典航空券を日本航空・JALが発表。

その名も「どこかにマイル」。

ドラえもんの「どこでもドア」をもじったようなネーミング。

プレスリリースの内容を見ると、 私の古巣である野村総合研究所・NRIと一緒に開発した企画らしい。


JALマイレージバンク日本地区会員向けの新サービス「どこかにマイル」の提供を開始します。

このサービスはお申し込み時に4つの行き先候補が表示され、NRIが開発したプロセスでJALが行き先を決定し、お申し込みから3日以内に決定した行き先をお知らせするというものです。

必要なマイルは通常の半分以下の6,000マイルで、羽田空港からJALグループの直行便が運航する日本全国の「どこか」の空港に行けるサービスです。これは日本の航空会社では初めてのサービスです。

サービス開始日は、2016年12月12日(月) 午前11:00から
直前まで行き先がわからず、ミステリーツアーのような感じもあり、面白いかもしれない。

ただ、マイル利用の搭乗の場合、FLY ON ポイントなどの搭乗実績にならないのが残念。そうでなければ、乗ってみるのだが。。。


日本航空・JALの国内線、搭乗率をみると、50-60%という路線がある。 人気のある「沖縄」や、商用目的の多い「伊丹」「福岡」路線は、70-80%と高いが、 そうでない路線は、なかなか訪問需要がない。

(参考)
JALグループ 2016年 10月 運航状況

今回の「どこかにマイル」は、そういう閑散路線なども対象になり、搭乗率の向上につなげるのが目的でもあるのだと想像する。 利用者からすれば、通常よりも少ないマイルで往復を飛べるので、お互いメリットがある形になる。

この「3日前」に行き先が決定というのが、ポイントだと思う。 3日前になれば、航空券の販売状況から、当日の搭乗率が見えてくるので、 開放する席数などを決められるのだろう。
*上部分訂正

旅程の「3日前」ではなく、お申し込み後「3日以内」でした。

「マイル利用」での搭乗の場合は、航空会社では「有償飛行」の統計になるのだろうか?少なくとも「旅客数」にはカウントされるだろう。そうなると、「搭乗率」は、いくらか向上する。

乗客が1人でも満席でも、飛行機は飛ばさないといけないので、そうであれば、少しでも「搭乗率」を上げてしまえ、というような仕組み。

経営的にも見ても、なかなか面白い商品。

ところで、
「どこかにマイル」は、NRIが保有する特許を元に、ビジネス構想からシステム構築に至るあらゆるプロセスをJALとNRIが共創する形で開発されました。

とあるが、自分の古巣である野村総合研究所・NRIが関わった、この特許というのは、どういうものなのだろう?

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