韓国で発券する航空券がおトクだというウワサを、ずいぶん前に聞いていた。
韓国で発券する航空券というのは、韓国を出発点に飛び、韓国に戻ってくる航空チケット。韓国の航空会社を使うということではなく、普通にJALやANAなどの航空券を発券できる。
今回調べたのは、「韓国 ー 東京 ー 関空 ー 米国:ロス ー 米国:シアトル」の往復のエコノミーKクラスのJALの航空券。
JALでは、2015年3月20日に「大阪(関西)-ロサンゼルス線」があらたにでき、それを記念した「大阪(関西)-ロサンゼルス線就航記念 ダブル FLY ON ポイントキャンペーン」をやっている。(2015年9月30日搭乗分まで)
この「韓国 ー 東京 ー 関空 ー 米国:ロス ー 米国:シアトル」で得られるマイルとFOPを試算してみる。
(計算条件)
・JALまたはコードシェア便
・エコノミーK
・積算率:エコノミーKクラス:70%
・JGCプレミア ステータス
・LOW SEASON (L): 2015.2/01-6/20, 9/7-12/10, 2016.2/1-3/31
(1) 韓国ー東京 | ||
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区間マイル | 758マイル | |
獲得マイル | 1,089マイル | 区間マイルの70%:531マイル +フライトマイルの105%:558マイル |
FOP | 1,196FLY ON ポイント | 531マイル×1.5+400 |
(2) 東京ー大阪 | ||
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区間マイル | 280マイル | |
獲得マイル | 574マイル | 区間マイルの100%:280マイル +フライトマイルの105%:294マイル |
FOP | 960FLY ON ポイント | 280マイル×2.0+400 |
(3) 大阪ー米国:ロス | ||
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区間マイル | 5,729マイル | |
獲得マイル | 8,221マイル | 区間マイルの70%:4,010マイル +フライトマイルの105%:4221マイル |
FOP | 4,410FLY ON ポイント | 4,010マイル×1.0+400 |
(4) 米国:ロスー米国:シアトル | ||
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区間マイル | 956マイル | |
獲得マイル | 1,371マイル | 区間マイルの70%:669マイル +フライトマイルの105%:702マイル |
FOP | 1,069FLY ON ポイント | 669マイル×1.0+400 |
上の(1)〜(3)までを足し合わせると、
片道:(1)〜(3) 韓国ー東京ー関空ー米国:ロスー米国:シアトル | |
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区間マイル | 7,723マイル |
獲得マイル | 11,255マイル |
FOP (ダブルFOP) | 7,608FLY ON ポイント +大阪ー米国:ロス分の4,410FLY ON ポイント (11,618FLY ON ポイント) |
往復分は、
往復:(1)〜(3) 韓国ー東京ー関空ー米国:ロスー米国:シアトル | |
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区間マイル | 15,446マイル |
獲得マイル | 22,510マイル |
FOP (ダブルFOP) | 15,216FLY ON ポイント (23,236FLY ON ポイント) |
この費用は、156万W(ウォン)+税約24万W =約180万W
日本円にすると、約20万円(2015年5月時のレート)
単価を計算すると
往復:(1)〜(3) 韓国ー東京ー関空ー米国:ロスー米国:シアトル | |
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区間マイル | 12.94円/マイル |
獲得マイル | 8.88円/マイル |
FOP (ダブルFOP) | 13.14円/FLY ON ポイント (8.60円/FLY ON ポイント) |
やはりFOPは、欧米路線の場合、マイル×1.0の計算になってしまうので、アジア方面に飛ぶよりも、単価がやや悪い。
なお、この韓国発券の航空券の場合、
- 有効期限:1年(エコノミーKクラス)
- 最低滞在期間:3日間(エコノミーKクラス)
- 日程変更:1回につき89,000Wで可能(エコノミーKクラス)
- 途中降機:方向あたり2回で計4回まで可能。2回目までは無料で、3回目以降は1回につき約11万W加算。(エコノミーKクラス)
- アップグレード:エコノミーKはビジネスへアップグレード可能
- 週末チャージが別途ある
- 韓日区間:JAL自社便のみ利用可能。
- 日米区間:JAL自社便、共同運航便(AA機材便)利用可能。
- 米国内区間:共同運航便(AA機材便)、AA便、AC便、 WS便、 B6便の利用可能。
といった利用条件がある。
いい点は、旅程をいっぺんに飛ぶ必要はなく、有効期限までに飛んで、戻ってくればいい。予約変更は料金は発生するが可能。
ちなみに、普通に日本出発の「関空 ー 米国:ロス ー 米国:シアトル」往復は、ダイナミックセイバー7 (タイプF)運賃で118,860円(運賃:86,000円+サーチャージ等)。
これに「韓国ー東京」「東京ー大阪」の区間を付ければ、同じような旅程ができる。
最近、韓国の通貨W(ウォン)の為替が上がってきているので、以前よりは韓国発券の魅力が薄れてきているといわれている。
今回、計算して見て、それほど悪いわけではないが、格段いいというわけでもない。
果たして、どうしたものか?
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