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日本航空・JALの「国際線乗り継ぎ割引運賃」が終了
日本航空・JALの「国際線乗り継ぎ割引運賃」が、大々的に公表されずに、こっそりルールがさし変わり、2016年9月末で終了となる。 すでに、マイル修行されている多くの皆さんには伝わっていることだと思う。
マイル修行者にとって非常に重要な制度であった「国際線乗り継ぎ割引運賃」
このブログで何度か紹介したことのある、「国際線乗り継ぎ割引運賃」。
日本航空・JALのステータス会員の昇格に必要な搭乗実績を、FLY ON ポイント(FOP)で狙う、つまり距離派にとって、非常に重要な制度であった「国際線乗り継ぎ割引運賃」。
FOPで、日本航空・JALのステータス会員を狙うならば、「東京=沖縄」の区間を、いかに安く飛ぶかがポイントで、そのためには「国際線乗り継ぎ割引運賃」が大変有効だった。
「東京=沖縄」の区間は、普通料金は46,090円、先得などの割引料金で9000-25,000円ぐらい。
それが、「国際線乗り継ぎ割引運賃」を使うと、「東京=沖縄」の区間を5,940円で飛べて、しかも積算マイル100%、という、かなりコスパの良いものであった。
10万円ちょいで、サファイアステータスが可能
たとえば、「国際線乗り継ぎ割引運賃」で、「東京=沖縄」の区間を飛ぶと、
FOPは、
普通席の場合:2,368FLY ON ポイント (区間マイル:984マイル×2+400)
クラスJの場合:2,564FLY ON ポイント (区間マイル:984マイル×1.1×2+400)
ファーストクラスの場合:3,352FLY ON ポイント (区間マイル:984マイル×1.5×2+400)
仮に、サファイアステータスを狙うとして、50,000FOPを達成するのに、
普通席ならば、50,000FOP ÷ 2,368FOP = 21.11 ≒ 22回
費用としては、22回 × 5,940円 = 130.680円
10万円ちょいで、サファイアステータスに必要な50,000FOPを獲得できた。
*注意*
実際は、本体の国際線部分が必要なので、これ以上に費用はかかる。また、初搭乗ボーナスFOPなども実際は加算される。
「国際線乗り継ぎ割引運賃」でよかったこと
「国際線乗り継ぎ割引運賃」で便利だったのは、本体の国際線の日程とスプリットできたこと。
たとえば、4月に韓国に行き、その国際線の航空券の追加の「国際線乗り継ぎ割引運賃」で8月に沖縄に行く、ということが可能であった。
年々、制限ルールが厳しくなる「国際線乗り継ぎ割引運賃」
「国際線乗り継ぎ割引運賃」の利用ルールは、年々、改悪?といっていいのかどうかは、わからないが、制限が厳しくなっていく。
2016年9月末まで、「国際線乗り継ぎ割引運賃」は、韓国・中国・台湾・香港路線で使える。
しかし、以前は、シンガポールなどの東南アジア路線でも利用可能であった。 それが2015年4月から利用不可に。
そして、今回、全路線で利用できなくなる。
「国際線乗り継ぎ割引運賃」の弊害
よくよく考えてみれば、 「国際線乗り継ぎ割引運賃」とは言っても、日程をスプリットしてしまえば、普通の国内線の航空券とは変わらないので、 変な仕組みではあった。
本来は、地方空港から、成田や羽田へ行き、そこから国際線に乗りかえる、という目的の人のための「国際線乗り継ぎ割引運賃」だったのだろうが、 おそらく「本来の使い方とは違う旅客が多かった」のではないだろうか。自分も含めて。
結果的に「客単価の低下」となり、「国内線だけの利用ならば、本来の国内線価格で航空券を買ってほしい」、と航空会社としては思ってしまう。
そうすると、今回のような結果になってしまう。
なお、「通し運賃」は、まだ使える。つまり、24時間以内の乗り換えにすれば、従来どおり。「沖縄発」ができる。さすがに、これは当分、廃止されないだろう。
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