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木梨憲武展×20years INSPIRATION‐瞬間の好奇心 | 沖縄県立博物館・美術館 | 2016-03 | アート

日本を巡回していた木梨憲武さんの展覧会が、最終地・沖縄で開催。
(鑑賞日:2016年3月4日)




先日、沖縄に来た時に、沖縄県立博物館・美術館に初めて来て、2016年の春に木梨憲武さんの展覧会があることを知る。

そのときは、その時期に沖縄に来るとは、全く思っていなかったが、訳あって、沖縄に来てしまった。




ほとんどテレビを見ないから、
とんねるずの番組も、ここ十数年ほとんど見ておらず、
ファンというわけではないのだが、
昔、世田谷の祖師谷というところに住んでいて、
そこに「木梨サイクル」という木梨憲武さんのご実家があり、
ご近所さんのような感じで、昔から、なんとなく親近感があった。

木梨憲武さんは、テレビ番組での、絵描き企画をきっかけに
アートの創作に目覚め、20年に作り続ける。
その20年間創り続けてきた作品を日本全国各地の美術館で展示していき、沖縄で終結。

今まで、木梨憲武さんの作品は、きちんと見たことがなく、今回初めて見るものばかり。

一言で言えば、平和的な作品が多い。
大きな部屋があれば、そこに飾りたくなるような、カラフルな作品たち。

しかし、作品を見ていくと、
なんとなく違和感を感じる。

なんだろうと思って、あとから気づいたのだが、
何かを訴えるというものでもなく、パッションの弱さが違和感に感じてしまう。

木梨憲武さんの知名度があるから、見れるのかもしれない。
名前をブラインドしたら、これら作品を見ようと思うだろうか。

カラフルで、キレイな、カワイイ作品が多く、見ていて楽しいのだが。
なんとなく、バラエティ番組を見ている感じで、得られるものが少ない。

アートになるには、
何かこう、社会に訴える毒というか害のようなものがあった方がいいのでは?
それが、趣味とアーティストの境目なのかもしれない。

自分の、最近のアートの見方がそうだから、
そういうものを求めてしまうのかもしれない。

一方で、何をしてもいいという自由があるのもアート。
これら作品も、アートとして成立する。

「売らんがな」「ウケを狙おう」などという邪な思いが少ない分、純粋無垢な作品を作れるのかもしれない。

鑑賞者の好みの問題でもある。

そんなことを考えてしまった。


木梨憲武展×20years INSPIRATION‐瞬間の好奇心 | 沖縄県立博物館・美術館
〒900-0006 沖縄県那覇市 おもろまち3丁目1-1

(展覧会内容)
料金:大人1,200円
会期:2016年2月9日(火) - 2016年3月21日(月)


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