「だれかを犠牲にする経済は、もういらない」
(原 丈人・金児 昭、2010-06)
読書時期:2013年08月
評価:○
評価:○
現在の日本経済構造に警鐘をならしつつ、打開策につながるヒントの持論を展開。
気になったポイントのメモ。
第1章
世界中に犠牲者を生み出す現代の経済システム
・マネーゲームはなくならず、経済危機は収まらない
→アメリカの株式市場は、資金調達の機能をなくし、会社から資金を吸い取るのが仕事
・多くの人の犠牲の上で一部の人だけが儲けているアメリカ
→経済の規模は大きくなった 人と人との信頼関係・心の豊かさは貧しくなった
・「公益資本主義」=CSR BOPビジネス
会社の事業を通じて、世の中に貢献することが価値
・途上国で広がるマイクロファイナンス:株主利益最大化のツール
中央銀行総裁「マイクロファイナンスは貧困者を増やすだけ」
第2章
「経済」をまっとうな人々の手に取り戻すために
・「儲けること」だけが暴走したのはなぜか
アメリカには、アメリカン・ドリームがもはやない
金融分野の短期的な勝ち組と大勢の負け組に二極化
第3章
何でも自分の頭で考え抜く-原丈人の原点
第5章
日本が進むべき道
・排出権取引はサブプライムローン以上の問題を起こす
→政治の不正の温床を世界中に創り出す
・雰囲気に流されず、地道にコツコツが大切
・日本人が世界で伍していくために必要なこと
・ITの次の時代は、日本人が作る
→計算機能ではなく、対通信機能:PUC(Pervasive Ubiquitous Communication)
・日本人は公益資本主義を理解できる
・日本には素晴らしい経営者がたくさんいた
・アメリカのシリコンバレー
米国のベンチャーキャピタルの投資総額1.3兆円
(首都高速13kmに相当)
・短期的な収益 < 中長期の収益
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