日本テレコムの歴史を見ていたら、 ソフトバンクによる買収の話が、当然出てくる
その買収の前あたりで、ソフトバンクが、 「平成電電」という会社と、格安電話の協業をしようとしていた、という話をみつける。
「平成電電」といえば、 たしか、2000年代のはじめのころに、 印象深いCMがあったことを思い出した。
あの「平成電電」という会社が、どうなったのかというのを調べて見たら、なんと倒産していた。
平成電電株式会社(へいせいでんでん、Heisei Denden Co., Ltd.)は、破産した日本の電気通信事業者である。
しかも、投資詐欺の罪で経営者が逮捕されていた。
違法な出資を募ったとされ、元経営陣は詐欺罪で逮捕された。
事業はもともと採算ベースでなかったので、会社の経営はどんどん悪化していった。資金繰りに苦しんだ末、返済するメドもないまま、年利10%という異常な高金利で釣って投資家の金を集め約19000人から約490億円を集めた。
2000年代は、ADSLの導入期で、ソフトバンク・ヤフーBBなど頑張っていた時期。 従来の電話回線のダイヤルアップよりも、大容量のインターネット回線で、なおかつ定額というのが斬新だった。
ある意味、日本のインターネット業界の転換期だったとも思う。 それを経たから、動画などの大容量コンテンツも、インターネットで手軽に利用できるようになった。
しかし、 ユーザー向けのモデム費用、販促体制や専用ネットワーク構築など、どうしても初期費用が膨大で、 ソフトバンクも、その当時の資金繰りは、いろいろと工夫をしていたことを思い出す。
平成電電を調べると、
FREECOM - 「フリーコム」と呼び、無料プロバイダーのサーバーを投資家に販売し、それを平成電電が借り上げてその賃料の支払いが配当となる仕組み。
ADSLモデムオーナー - 平成電電株式会社が販売したモデムを購入し、それを平成高速通信にレンタルしその賃借料を受け取る商品。
面白いビジネスモデルの商品も提供したいたことを知る。 きちんと運用できていれば、初期投資費用を外部から調達でき、同時に機材も外部に設置され、利用者数もそれなりに伸びていたのではないだろうか。
世の中に出てくるのが、早すぎたのかもしれない。
こうしてみると、 会社や商品というのは、タイミングも重要だと感じる。
4/09/2017
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