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ある企業の撤退 | 2017-02-10 の日々雑感

いろいろと影響がある企業の行動。

ある企業の撤退 | 2017-02-10 の日々雑感





2017年年明け。
とある企業が、株式マーケットから撤退した。

株式上場は、企業の義務ではなく、 経営者の判断で、上場や非上場化は決めていいと思う。

しかし、 今回の、この企業の非上場化は、 かなり波紋を呼んでいる。

非上場化の理由が経営の不振と、新聞メディアで伝えられた。

たしかに、決算の数値をみると、「経営不振」に見えなくもないのだが、実際は違うと聞いている。 財務諸表が読める人ならば、たぶんわかると思う。

これほど、内情と、外からの見方のギャップが激しい例はあまりないかもしれない。

しかし、メディアの力は恐ろしく、「経営不振=あぶない会社」というイメージが先行し、顧客離れにも発展しかねない。


そして、既存の株主は、長期平均株価の半値で、株式を買い取る、という会社提案に、かなり不満。 株式の掲示板を見ると、罵詈雑言が飛び交っている。

非上場化発表の一ヶ月前までには「当社の株式を購入してください」というPR活動を行っていて、 それをきっかけに株式を買ってしまった人は、たしかに憤るしかない。

株価が、その企業の本質的価値の半分ほどしかなく、 いわゆる「割安」状態が続いていたことも、今回の非上場の原因の一つだが、 適正株価となるように努力してこなかったことは否めない。

今回の出来事で、得をした人はいるのだろうか?

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