エライ人がファーストクラス・ビジネスクラスに乗る場面を見て、思ったこと。
ある日、国際線ラウンジにいると、商用で渡航すると思われる、10人ぐらいの集団客グループが入って来た。
ラウンジスタッフが、誘導して、
さらに、そのグループに飲み物などを持って来ていることを見ると、
けっこう偉い人なのか。
あるいは、誰かファーストクラスに乗る人がいるのだろうか。
そのグループの人と服装を見ると、
みなさんスーツ姿で、日本の会社が、そのままラウンジに来たような感じ。
通常、ラウンジは、リラックスした服装の人が多いので、スーツ姿の集団は、かなり浮くことを実感する。
省庁の人と、業界会社の人のようにも思える。
(実際は違うかもしれない。)
盗み聞きするつもりはなくとも、
声が大きいので、会話がところどころ入ってくる。
その中の一場面。
偉い人:「ぼくはビジネスクラスか、君たちは?」
同行者:「私たちはエコノミーです」
偉い人:「●時間だから、ちょっと辛いね。」
という会話が聞こえてしまった。
なんだろう、この職位の差を感じてしまう会話。
通常、飛行機に乗るとき、
プライベートであれば、ファーストクラス・ビジネスクラスかエコノミークラスというのは、
その人の経済的状況によるものが多い。
普段はビジネスだけど、短距離だから、あえてエコノミーという人もいると思う。
(あるいは、インボラという、神様が降りてくることもある)
一方、商用の場合は、
自分のお金ではなく、会社なり、組織のお金で飛行機に乗る。
社内規則などで、職位により、海外出張にはファーストクラス・ビジネスクラスを使える、とする会社は、まだ存在する。
(全盛期よりもだいぶ減ったとは思うが。)
その人の経済的状況よりも、
その人の職位、つまりエライかどうかで、
ファーストクラス・ビジネスクラスかエコノミークラスが決まる。
東京都知事などのような地方自治体の首長の海外出張の場合もそうだが、
大きな組織の人が、そういう権力で、ファーストクラスやビジネスクラスに乗るのを見ると、
なにか薄ら寒さを感じてしまった。
まあ、しかし、
これも、頑張って努力して、出世したご褒美だから、いいのか。
それぐらい特典としてないと、日本で頑張る人が、ますます少なくなってしまう
なお、マイクロソフトのビルゲイツは、
社長時代、ほとんどエコノミークラスだったという。
食事も、マクドなどのファーストフード、ということを聞くと、
そういうものに無関心になるほど、ビジネスに熱中していたのだと思う。
ある統計によると、飛行中の旅客の暴力事件は、
ファーストクラス設定の飛行機の方が高いという。
その原因は、経済格差を見せられて、イライラしてしまう人が多くなってしまうからとか。
たまに、ファーストクラスを通さずに、真ん中の搭乗口からお客を入れる場面をみるが、その対策の一つかもしれない。
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