ファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラスの3クラスは過去の話
国際線といえば、
ファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラスの3クラス設定が一般的。
しかし、それも、過去の話になりつつある。
今は、
ビジネスクラス・エコノミークラスの2クラスか
ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス・エコノミークラスの2.5クラス
が一般的になってしまった。
ワンランク上の座席を提供
日本航空・JALは、「ワンランク上の座席を提供」をコンセプトに、
・ファーストクラスのシート ⇒ ビジネスクラスのシート
・ビジネスクラスのシート ⇒ プレミアムエコノミークラスのシート
・エコノミークラスのシート ⇒ 前後の座席間隔を少し広げる
というような改革をしていた。
エコノミークラスの座席前後間隔の拡大は、 座席のスリム化で、背もたれの厚みを薄くしたりして実現し、 企業努力と感じてしまうくらい。
日本航空・JALでは、「新・間隔エコノミー」と呼んでいて、 たしかに、日本から3-5時間圏内の距離、中国・東南アジアなど、であるならば、ほとんど不自由を感じない。
たまに、機材が古い飛行機に乗ったりすると、 旧来のエコノミークラスの座席の厚みが目立つ。
それは、昔のケータイ・スマホを見るような感じで、 「昔は、こんなに厚かったんだ」と 新旧を比べて、改めて、その差を実感するのに似ている。
ファーストクラスと変わらないビジネスクラス
今のビジネスクラスは、機内サービスを除き、座席だけをみれば、ファーストクラスと変わらない座席に変わりつつある。
日本航空・JALのビジネスクラス座席、「JAL SKY SUITE」シリーズに利用すると、 まるで、「ファーストクラス」のような座席仕様で、かなり快適な旅となる。
「SHELL FLAT」タイプの、従来のビジネスクラス座席も、通常のエコノミークラスと比べれば、一人の占有面積が確保されていて、快適。 この座席タイプを、プレミアムエコノミークラスに移行していっている。
ファーストクラスはニーズがない？
昨今の経済状況を考えれば、 ファーストクラスで海外出張という会社は、どこかの首長の海外出張ようにはいかず、少ないように思う。
ファーストクラスの定価が200万円ぐらいで、
ビジネスクラスの定価は50-70万円ぐらい。
値段を考慮して、座席だけ比較すれば、「ビジネスクラス」で十分というような感じがしてしまう。 もちろん、値段には、座席だけではなく、サービスの差もある。
クラス別の塔乗状況の統計データというのが公表されていないのでわからないが、 国際線のファーストクラスは、有償での利用状況は低いのではないだろうか。
マイルを貯めて、特典航空券としてファーストクラスを利用した、という人（あるいはビジネスクラスをマイルアップグレード）はよく見るが、 ファーストクラスを正規運賃で乗ったという人は少ない。もっとも、そういう人は、あまり公言しないからかもしれない。
利用状況が低ければ、 航空会社も経営判断として、むだに空席で飛行機を飛ばすよりは、有償で座席を人で埋めて飛ばした方がいいわけで、国際線のファーストクラスを廃止してしまう路線が出てくる。
2017年2月現在、
日本航空・JALの国際線のファーストクラスは、
・サンフランシスコ
・シカゴ
・ニューヨーク
・ロサンゼルス
・ロンドン
・ジャカルタ
のみ。
なお、ジャカルタは2017年夏ダイヤよりファーストクラス廃止。
そのうち、全廃するのでは？と思ってしまう。
ところで、
国際線のファーストクラスは減っていく一方だが、 国内線ファーストクラスは、人気が高い。
普通運賃のファーストクラス座席を取ろうとしても、すでに完売だったりしている。
運賃+8000円で利用できるので、従来の国際線のファーストクラスラスの運賃と比べて、手軽な料金というのが好評なのかもしれない。
2016年は国内線ファーストクラスを何回か利用したが、2017年は利用がかなり少なくなると思う。
ファーストクラスは進化する？
海外の航空会社のファーストクラスを見ると、 「個室シャワー」や「完全個室」だったり、 かなりすごいのがあったりする。
そういう先端なファーストクラスは、中東の航空会社に多く見られる。
もっとも、あちらは、石油関係で、そういうユーザー需要が多いというのもあるかもしれない。
国際線のビジネスクラスは、何度乗れるようになったが、ファーストクラスはまだなので、まずは、日本航空・JALのファーストクラスを、全廃される前に試してみたい。
2/08/2017
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