(鑑賞日:2016-08-28)
急逝した写真家・星野道夫さんの、没後20年を記念した写真展。 代表的なアラスカの写真など、代表作約250点が楽しめる。
ところで、この写真展で、気になったこと。
- 「エキスモーポテト」
- 「ワタリガラスの伝説」
「エキスモーポテト」とは?
ネズミの巣から、「エキスモーポテト」は、お返しに、干し魚を入れる、老婆の写真。
この「エキスモーポテト」は、一体なんだろう? なんで、ネズミが「ポテト」? そんな疑問が頭に浮かぶ。
調べてみると、
「ポテト」とは、通称で、
アラスカのネズミは、エスキモーポテトと呼ばれる小指ほどの植物の根を貯えている
ネズミは秋になると、冬の食料としてエスキモーポテトを土の中に埋める
実際は、植物の根ということ。
エスキモーの人は、ネズミが貯めた、その「エスキモーポテト」を半分いただき、 かわりに、自分たちが作った、干し魚をあげる。 まさに自然との共生。
「ワタリガラスの伝説」とは?
星野道夫さんが、「ワタリガラスの伝説」を求めて、 アラスカからシベリアにわたる。 永い間、追い続けたいたテーマだったらしいのだが。
この「ワタリガラスの伝説」とは、一体?
調べてみると、ドンピシャの解説が見当たらないのだが、 どうも、インディアンの伝承らしく、
- ワタリガラスが、この世界に森を創った
- しかし、あらゆる動物や木々などには「たましい」がなかった
- あるとき、タカのクチバシをした若者と出会う
- 海の中から、火の玉が上がってきた
- ワタリガラスは、若者に、火の玉から火をもらってきてくれ、とお願いする
- その火を、森の中に投じると、あらゆる動物や木々が動きはじめた
星野さんが、アメリカ大陸からシベリアに渡った、動機が、この内容のどこにあるかは不明。 しかし、何か、これにつながるヒントがあったのだろう。
これらの写真で写っている、アラスカの風景は、20年以上も前の世界。
今は、いったいどうなっているのだろう。
没後20年 特別展 星野道夫の旅 | 松屋銀座
〒104-8130 東京都中央区銀座3-6-1
(チケット)
大人:1,000円
(会期)
2016年8月24日(水)-2016年9月5日(月)
大人:1,000円
(会期)
2016年8月24日(水)-2016年9月5日(月)
詳細は 「没後20年 特別展 星野道夫の旅」のサイトへ
9/03/2016
Tags :
Art-鑑賞メモ
,
日本-東京-Tokyo
No Comments