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Being Digital (Nicholas Negroponte) | 2016-05 | 読書メモ

Being Digital (Nicholas Negroponte) | 2016-05 | 読書メモ

Being Digital
(Nicholas Negroponte、1996-01)
読書時期:2016年5月
評価:○



大学生の頃に、購入した本。
久しぶりに読み返す。

1998年ごろ、ちょうどamazonがスタートした頃で、アメリカ・amazonに注文して入手した本。日本の本屋に取り扱っていない洋書でも、ネットから注文でき、かなり画期的だった。

その当時は、日本に、amazonの物流センターがなく、アメリカから送られてきたように記憶する。

MIT Media Lab創立者で、その当時の代表であったニコラス・ネグロポンテ(Nicholas Negroponte)。

学生のころ、Wiredという雑誌を購読していて、 その毎号の最終ページあたりに、ニコラス・ネグロポンテがコラムを載せていた。

そのテーマは「アトムからビットへ」

内容は、
MIT・メディアラボが取り組んでいるプロジェクトだったり、 ITやデジタルは、こうあるべきではないのか、という示唆だったり、 さらに、独特(というほどでもないのだが)の文体で、けっこう面白く読んでいた。

そのニコラス・ネグロポンテの著作が、この「Being Digital」。
コラムをリライトしたような感じで、似たようなエピソードも登場してくる。

今から20年前に出版された本ではあるが、それほど陳腐感を感じずに読むことができる。 むしろ、「IT・ネットと社会とのあり方」という点などは、いろいろヒントがあるように思う。

この本で予測されていて、この20年間で実現できているものは、それほど多くない。

たとえば、「遠隔会議システム」。
テレビ電話システムが一般化し、以前と比べれば、遠隔会議をしやすくなった。 しかし、よりリアルにとか、あるいは、「その人は本物か?」といったものは、今後も追求されるべきテーマは、まだまだ残っている。
そんな指摘を、20年も前にしている。

確実に「アトムからビットへ」への世界は進んでいる。

wikiでみたら、ニコラス・ネグロポンテ(Nicholas Negroponte)は、まだ存命で、70歳を超えられている。

この「Being Digital」の書籍本は、すでに絶版となり、中古を買うしかない。kindle版があるのは、さすが。

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