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起業する | 起業準備編 | 創業体験記

8年前に初めて創業したときの、自分の思考などの復習をかねて、書き出したもの。この記事は「起業準備編」。




2008年8月に「ツバルの森」を創業。

その設立10ヶ月前ごろから、当時のビジネス・パートナーと事業構想を始める。


創業の1年ぐらい前に、 ビジネス・パートナーと久しぶりに会う。

ぼくが会社を作るかもしれない、 だけど、まだ何のビジネスを行うかを定めていなくて、 そのためのビジネス・プランニングの定例会をしようか、という話になる。

ちょうど、 当時、ぼくは、 とあるバイオベンチャーの株式上場(IPO)を進めていた。

しかし、2006年に起きた「ライブドア・ショック」により、株式マーケットが不調、その上、ベンチャー上場基準の厳格化などがあり、 株式上場を目指すベンチャー企業にとって、上場のハードルがかなり上がると同時に、上場できても希望額の資金調達が難しい状態となった。

2005年や2006年は、年間150社以上の株式上場(IPO)があったが、 2008年には50社、2009年には19社にまで落ち込む。

日本の株式市場、企業が投資家から資金調達を募ることができる、いわゆる「直接金融」としての機能というのは、そういう間近から見ていると、全然機能をしていない。「上場までの高いハードル」「管理コストの増大」「調達金額の少なさ」。いろいろな問題が内在している。

こういう状態が続くと、ますますプレイヤー離れが進んで行く。2016年現在、株式上場(IPO)社数は、だいぶ回復してきているものの、3桁台の社数には戻っていない。いろいろと対応策はあるが、ここでは深く述べない。


さらに、そのバイオベンチャーの本業の事業計画の大幅な見直しなどがあり、 株式上場は、極めて難しい状況になっていた。

ぼくは、その会社で、株式上場(IPO)対応以外に、 経営企画や保有特許のライセンシングみたいことをやっていた。 株式上場(IPO)対応が延期になっても、やる仕事はあるのだが、「今後どうしようかな」ということも考え始める状態。


その状態で、ビジネス・パートナーと会う。

そうして、ビジネス・プランニングの定例会が始まり、 週一ぐらいのペースで、週末などに、区の集会所やファミレスなどの場所に集まり、 ビジネス構想をする。

いろいろと分野を探っていくうちに、 「環境」というテーマが、ぼんやり見え始める。




このテーマは、8年前に初めて創業したときの、自分の思考などの復習をかねて、書き出したもの。 ちょうど今(2016年3月)、新たな会社設立・事業開発に関わっていて、いわば「初心忘るべからず」的な意味を込めて。 現在、取り組んでいる新たなビジネスの内容は以下をご参照。

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