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第56回 2015年 報道写真展 | 日本橋三越本店 | 2015-12 | アート

報道写真で、今年一年間の社会の動きを振り返り。
(鑑賞日:2015年12月23日)





こうしてみると、2015年もいろいろな動きがあったなと思う。

しかし、見ていて思ったのは、新聞などの報道写真は、記者が撮っているのか?と思うぐらい、なんだか素人っぽい写真が多い。プロのカメラマンもいるのだと思うが。

おそらく、デジカメやスマホなどの普及で、普通の人のカメラ技術が向上しているのに、この人たちの技は変わっていないんだと思う。

そのうえ、けっこう引き伸ばして使われることが多く、デジタル写真になって、その画素の荒さが顕著にわかる。

様子が伝わる・速報性とか、そういう意味ではいいんだけど。こうしてみるとキタナイ画像となる。

海外の新聞のWebサイトを見れば、迫力のある写真や鮮明な写真が多い。写真を売り込むプロのカメラマンが多いのもあるのだろう。

日本では、「木村 伊兵衛」や「名取 洋之助」が築いたフォトジャーナリズム、「写真でメッセージを伝達する」ということが、どこかで忘れられてしまったのかもしれない。

報道向けのカメラとか共同開発すればいいのではないだろうか。NHKのようにハイビジョンとか。

日本もメディア技術の向上に取り組まないと、ますます新聞離れが進む。

本来の新聞とは、記者が重要情報をすっぱぬくといったこともあるだろうが、キュレーションなどの編集力・速報性・中立性・写真によるイメージ伝達といったものがキー。しかし、こういうのもWebに取って代わりやすい。



第56回 2015年 報道写真展 | 日本橋三越本店

(展覧会内容)
料金:無料
会期:2015年12月16日(水)〜24日(木)


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