8月16日に2度目の鑑賞。
1度目に見たときと同様、やはり共感が難しい作品が多い。
全体的に「明るい」「希望」「未来」といったメッセージが少なく、
ほとんどの作品から、なんとなく「重たい」「暗い」「社会風刺」といった印象にしか残らなかった。
そもそも、大人が代弁している作品が多いので、「こどもを通して見る世界」というわけではなく、その作家が、独自の世界観に陥っているか、子どもに対する偏った見方になっているか、おそらくそんなのが根底にあるのではないかと思う。
展示作品の中で、気になったものとしては、
・奈良美智
・Tracey Moffat
の2作家。
「奈良美智」の絵は、存在感があった。
すっかり有名だからというわけでなく、この悪魔風女の子の存在感。
この人自身の作風も、苦労の中で、削り込んでいったわけで、
シンプルな状態の方が、訴える力が増すということだろうか。
別の見方をすれば、見る人によって自由な発想ができるということが、訴える力なのかもしれない。
その他としては、前回も行って「いいな」と思った「Tracey Moffat」。
作品の雰囲気が、なんとなく、いい。
少し古ぼけた写真に、シンプルなキャプションという、雑誌LIFEのような構図。
はっきりキレイに写真を撮影・現像するよりも、こういう方が味わいが出てくるんだと思う。
社会風刺的な内容が多いが、もっと別の使い方があるのではないかと思う。
すこしテーマの難しい企画展ではあるが、鑑賞する側としては、クラシカルな美術展より、前衛的で、ある意味で自由に見て、楽しむべき内容と言えるのでは、と感じた。
ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界 | 森美術館
(展覧会内容)
会期:2014年5月31日(土)-8月31日(日)
詳細は 詳細は 森美術館のサイト
8/17/2014
Tags :
Art-鑑賞メモ
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日本-東京-Tokyo
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