当然のことながら、こういうときの株価のインパクトがあり、バーゲン価格となる。
今回、投資すべき対象か、また買い時かどうかを検証してみた。
ビジネス概要
通信教育の「進研ゼミ」で有名な会社。365万人の会員数。
「しまじろう」や語学学校の「ベルリッツ」も同社。
直島などのアート分野など、いろいろと展開。
子会社37社及び関連会社4社において、国内教育、海外教育、生活、シニア・介護、語学・グローバル人材教育を展開
同社有価証券報告書より
データ分析
(1)業績
2006-2014年で、売上が約1000億円伸びている。
その割に、当期純利益の伸びが追い付いていない。
(2)株価推移
おおよそ、4000円前後を行ったり来たり。
2014年に大きな出来高が発生。理由は、今のところ不明。
(3)バリュエーション
BPSは、長期的に見れば、積み上げ傾向。しかしながら、安定していない。
EPSは、直近200円台まで伸びてきている。
PERは、かなり低下。
2008年頃は、約30近く。最近20ぐらいに低下。
2008-2014年で、売上が増加しているものの、時価総額は大きく変化なし。
織り込み済みか、期待が少ないのか。
(4)将来予測
過去のBPS成長率から計算すると
将来BPS
・t+5年:2,400円
・t+10年:2,651円
ROE予想:9% とすると
ESP
・t+5年:216円
・t+10年:238円
将来株価
・t+5年:4,321円
・t+10年:4,773円
参考 現在株価:4,150円(2014/07/10時点)
所感
ベネッセHDのサービスは、瀬戸内海・直島のベネッセハウスや美術館ぐらいしか、接点がない。
学生の時も、「進研ゼミ」ではなく、「Z会」を利用していた。「進研ゼミ」は、なにか軟派というか、逆に頼りげのないイメージがあって。
しかしながら、通信教育というストック型のビジネスモデルは興味あり、今回調べてみたが、あまり投資魅力を感じない。
売上高は、過去数年で大きく増えているが、株価があまり反応していない。むしろ、評価PERは下がりつつある。
たしかに、少子化が進む日本では、会員数の右肩上がりというストーリーは難しい。
また会員獲得コストや添削者などのコスト負担があるのか、利益は、売上高の伸びの割には増えていない。
楽観的な見方をすれば、今よりも株価が伸びる、ということも考えられるが。
残念ながら、今回は見送り。
免責事項
本サイトは、ミシマコウタ本人の個人的な企業評価を掲載しており、記載されるいかなる情報も、投資勧誘を目的としたものではありません。また、正確性および完全性等について一切保証するものではありません。以上のことをご理解いただき、投資に関する決定をされる場合には、有価証券報告書などの資料をご覧いただくなどして、ご自身の判断で行われるようお願い致します。
8/08/2014
Tags :
Finance-経済など
,
株式調査
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